中国と生きる

中国在住5年目、歴史好き、現地採用32歳男性がリアルな中国を紹介し、一人でも多くの人の中国愛を育むことが使命

最近食べたものレポート 湯包、黄焖鶏、焼烤など

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食は中国にあり

 皆さん中華料理はお好きですか?何事もそうだと思いますが、日本における中華料理と中国における中華料理は似て非なるものです。日本料理も然りです。例えば「天津飯」ってあるじゃないですか?あれは天津どころか中国全土を探してもないって知ってましたか?あとは「海老チリ」なんかも和製中華の代表メニューで、中国の一般的なレストランではまず食べることができません。

 食在中国(シーザイジョングオ、食は中国にありの意味)と言われますが、日本の中華をイメージして中国に来ると、そのギャップにショックを受ける方もいるかもしれませんね。そんな貴方に送る、僕が日々お世話になっているザ・ローカル中華をご紹介!

 

湯包

 湯包(タンバオ)という言葉を聞き慣れない方もいるかもしれないですが、簡単に言うと肉汁がたっぷり入った小龍包だと思って頂いて問題ないですw。名前の通り肉汁がたくさん入ってて「うまぁー」って感じです。備え付けの辣椒醤(ラージャオジャン、唐辛子ソース)と酢と一緒に頂くと最高です。お店によっては肉汁が豊富であっても旨味に欠けるところもあるので注意が必要です。6個でお値段は大体6~8元(100~130円)と激安です。

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黄焖鶏

 この黄焖鶏(フアンメンジー)も「うまぁー」なんですよ。小さい鍋に鶏肉と野菜がたっぷり入っていて、スープも旨味があってご飯のお供に最強です。思わずご飯をおかわりしたくなるような、ガッツリ食べたい時にもってこいの一品です。そしてお値段も18元(285円)と良心的です。

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焼烤

 この焼烤(シャオカオ、BBQの意味)は個人的には最も中国らしい料理だと思います。日本のBBQよりももっと日常に根ざした庶民の食べ物です。クミンがたっぷりとかけてあって、特に羊肉串(ヤンロウチュアン、シシカバブの意味)は絶品で、僕は毎回少なくとも5本は頼みます笑。お肉から野菜まで種類が豊富なので、色々と頼める楽しさもありますね。こちらの↓ニラなんて凄いボリュームだと思いませんかw?値段は2~5元(30~80円)/本で、この日は2人で140元(2,200円、ビール2本含む)でした。このお店はちょっと高かったかなぁ。

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食堂

 僕のような酒と肴があればそれで良いという飲兵衛にとってありがたい存在なのが、こういう食堂です。名前はいずれも同じではありませんが、「大食堂」というお店もあれば「蒸菜(ジャンツァイ、蒸し物の意味)何とか」というお店など色々です。つまり、食堂のように色んなおかずが陳列されていて、そこから好みのものを取ってお会計する形のお店です。2品だと多いので、こんな感じで↓1つの皿に2品を半分ずつ入れてもらったりすることもできます。これでビールと合わせて15元(240円)ちょっとだったと思います。もちろんおかずはたくさん種類があるので、何度行っても簡単には飽きません。

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 上記は僕が一人メシをする時に食べるものの一例です(焼烤除く)。2人以上での会食の際はもうちょっとレベルが高いものを食べるので、それも併せてご紹介しますね。

 〇新疆料理、大盘鶏

 新疆料理の代表メニューである大盘鶏(ダーパンジー、大皿に盛り付ける鶏とじゃがいもとピーマンの炒め煮の意味)。鶏肉がドカンと盛られていて、中国西方独特の香辛料を用いたスパイシーな味付けが堪りません。うどん的なものもスープに絡めて一緒に頂くと「うまぁー」です。この1品だけで相当なボリュームがあります。値段は80元(約1,300円)ほどです。

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四川料理その1:鉢鉢鶏

 鉢鉢鶏(ボーボージー、竹串に野菜、肉類の様々な部位を指し、煮込む)。楽山大仏で有名な楽山の名物料理。ここでの鉢鉢鶏に竹串は使われていないですが、ほどよい辛さと柔らかい鶏肉が相性抜群です。お値段33元(530円)なり。

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四川料理その2:酸湯肥牛

 酸湯肥牛(スゥアンタンフェイニュー)。酸っぱ辛いスープの中に牛バラ肉がたくさん入った料理です。辛さにそこまで耐性のない上海人向けにアレンジされているのか、酸味も辛味もそこまで強くはないので美味しく頂けます。47元(750円)なり。

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四川料理その3:松茸蒸土鶏蛋

 辛いものが多い四川料理の中では、珍しく辛くないのがこちらの松茸蒸土鶏蛋(ソンロンジャントゥージーダン)。茶碗蒸しに近いのですが、そぼろが入っていてコクがあって「うまぁー」です。ただ松茸は入ってなかったですw。27元(430円)なり。

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モンゴル料理その1:西紅柿浇汁莜面

 西紅柿浇汁莜面(シーホンシージャオジーヨウミィエン、燕麦麺のトマトソース)。特徴的な見た目ですよね~♪。この燕麦麺というパスタみたいなものは繋がっていて、箸で持ち上げるといくつか連結してついてきます。陝西省のビャンビャン麺と近しい味がします。

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モンゴル料理その2:烤羊排

 烤羊排(カオヤンパイ、ラムチョップのグリル)。モンゴルと言えば羊!のイメージを体現した一品。付け合せのクミンとタレにつけて頂きます。サイズは大・小選べてこちらは↓小です。しかし小の値段忘れてしまいました、すみません涙。大ですと189元(3,000円)です。

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モンゴル料理その3:鶏湯小白菜煮榆林豆腐

 鶏湯小白菜煮榆林豆腐(ジータンィアオバイツァイユリンドウフ)。白菜と豆腐入りの鶏ガラスープといったところでしょうか。榆林というのは陝西省にある地名のようです。豆腐はちょっと独特な香りがしたのですが、臭豆腐のような強烈なものではないです。落ち着く味ですね。49元(780円)なり。

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番外編:日本料理

 日本人ですからたまに日本料理を食べたくなるんですけど、上海で日本料理を食べようとすると基本高くつくんですよ涙。先日静安寺でランチした時の、こちら↓の普通の鶏の照り焼き定食はいくらすると思いますか?

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 68元(1,100円)です…。ボリュームも物足りないし、もう泣けてきます。ここは高級店だったので高めですが、普通の日本料理店のランチであれば40元(640円)ほどで食べられます。つまり日本と大体同じ価格設定というイメージですね。中国においては充分お高い部類に入ります。

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総評

 やはり食は中国にあります!そして中華料理と言っても本当に幅広いので終わりはありません。安い、旨い、多いの三位一体が揃った庶民の味方です。ただ、よく言われていますが中国と日本とでは使われている油が違うので注意が必要です。詳しい名称などは忘れてしまいましたが、簡単に言うと中国の油は加熱してからでないと使えないんですね。その違いもあってか、油を多く使用している料理の場合、ほとんどの日本人にとっては油っこいと感じられます(僕はもう慣れっこですがw)。あとは酢の酸っぱさが日本の比じゃなかったりなど調味料の違いも大きいです。

 中国の「食」に関しては僕もまだまだですので、これからも不定期でレポートしていきますね!