中国と生きる

中国在住5年目、歴史好き、現地採用32歳男性がリアルな中国を紹介し、一人でも多くの人の中国愛を育むことが使命

婚活サイトの調査データに興味津々♪

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5月20日は「愛してるの日」

 過ぎてからちょっと経ちますが、5月20日は中国では「愛してるの日」とされています。なぜかというと520の発音が「ウーアーリン」ということで、「我爱你(ウォーアイニー、愛してるの意味)」の発音に近いからです。男性はこの日に女性にプレゼントを贈ったり、愛を告白したりするんですね。

 この日に併せて、「珍愛網」という婚活サイトが2019年第1四半期の全国独身調査を発表しまして、それがなかなか興味深かったのでご紹介します。僕も独身の身ですから自分のこととしてチェックしてしまいましたよw

 引用元はこちらの記事です。http://www.donews.com/news/detail/4/3046065.html

 

お見合い

 中国における結婚適齢期の独身者は2.4億人いるそうです。規模が半端じゃないですね。そしてこちらのデータでは、1995年以降に生まれた若者のうちの40%がお見合いを経験したことがあると示しています。そしてそのうち38%の人は23歳以下の時に初めてのお見合いをしたそうです。結構高い割合だと思いませんか!?

 上海では、人民広場で両親(あるいは祖父母)が自分の子どものお見合い相手を毎週探すイベントが有名ですが、僕の肌感覚としても中国においてお見合いは一般的だと思います。両親や親戚がセッティングして否応なく行かされるというケースも少なからずあるようです。中国では、子どもに結婚してほしいという親のプレッシャーが相当強いみたいです。

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カップル成立までのお見合い平均数

 平均すると、5回のお見合いを経て無事カップル成立となるケースが多いようです。それ位の場数を踏むことで感覚を掴めるようになるのでしょうか。はたまた焦燥に駆られて妥協してしまうというのは邪推でしょうか笑?

 さらに驚くべきは、年間のお見合い数は40%の人が3回、30%の人が5回だそうです。

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恋愛経験

 1990年以降生まれの若者のうち、70%の人は1度しか恋愛を経験しておらず、そのうち20%は1度も恋愛経験がないそうです。でもこれには大きな理由があると思います。語学学校の老師に聞いたのですが、中国では高校まで基本的に恋愛が認められていないのだそうです。完全なる禁止とまではいかないのですが、校内で2人でいちゃつくのはもちろん、手を繋いだりなどの恋人らしい振る舞いは一切できないそうです。それでいて高校卒業後は、大して恋愛経験もないにも関わらず結婚を急かされるというジレンマ…。

 グラフの中に「単身(ダンシェン)」という言葉がありますが、これは日本語の単身赴任とかの単身とは意味が異なります。端的に言うと、独身且つ彼氏・彼女がいないという意味です。あなたはどれくらいの期間「単身」ですかという問いに対し、62%が1年以上、そのうちの36%が2年以上と回答しています。

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恋愛における肝心な期間

 好きな人にアプローチする際、どれくらいの期間追いかけ続けるかという問いに対して、48%の人が2ヵ月と最多の回答です。また、自分がどれくらいの期間アプローチされたら応えるかという問いに対しては、52%の人が2ヵ月とこちらも最多の回答です。理論上は、1人の女性(男性)に対して2ヵ月頑張ってアプローチし続ければ、2回に1回は成功するということになります。

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高速型の恋愛リズム

 恋愛してどれくらい経ったら同居しても良いかという問いに対して、41%の人が3カ月と答えています。さすがに早くないですかw!?22%の人は半年後、20%の人は1年後とのこと。

 恋愛してどれくらい経ったら結婚しても良いかという問いに対しては、61.39%の人が5カ月と答えています。いやだから、早くないですかww!?さらに驚くべきは、32%の人が1年後とのこと。つまり9割以上の人は、付き合って1年すれば結婚しても良いと考えているということです。なかなかのスピード感ですねぇ、中国の発展速度を思わせる早さです。

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理想の結婚年齢

 理想の結婚年齢ですが、下記の通り1位が30歳、2位が27歳、3位が25歳という結果でした。1位が30歳というのは、上記で見てきた攻めの姿勢とは裏腹に意外と現実的だなと個人的には感じました。

 それでいて、晩婚を支持するかという問いに対しては7割の人が支持すると回答しています。結婚は必要だけれど、焦ってはならないという考えなのでしょうか。

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倦怠期

 恋愛倦怠期、結婚倦怠期はいずれも2年が最多ということです。それぐらい経つと、出会った時のトキメキが色あせてしまうということですよね。これに関しては日本も大体同じくらいなのではないでしょうか。

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女性が男性に求める月収
 男性としてやはり一番気になるのがこれです!上海・北京・深圳のような1級都市では、13,000元(約20万5千円)は最低稼いでいて欲しいとのことです。僕は何とかこの要求には応えられそうですが、中国の女性はあらゆる要求が厳しいので全く気を抜けません笑。(不動産とか車とかね)

 1級都市では13,000元ですが、小镇(シャオジェン、町や村の意味)では3,000元(約4万7千円)で良いそうです。都市と地方の激しい経済格差がこんなところからも窺い知ることができますよね。

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男性が女性に使う費用

 こちらもなかなか興味深いデータです。「単身」の男性が女性を追いかけるのに使っても良い額は、43%の人は1カ月あたり5,000元(約8万円)とのこと!10,000元(約16万円)使っても良いという猛者も12%います。5,000元って、僕の肌感覚では多くの「単身」にとって給料の半分、あるいは半分以上を占めると思います。好意を抱く女性をゲットするためなら、給料の半分以上を使っても構わないと多くの男性が思っているということです。覚悟の程が伝わってきますね。

 また、既に付き合っている場合では、毎月の恋愛にかける額は3,000元(約4万7千円)が50%と最多です。1,000元(約1万6千円)も37%と少なくはない数字です。やはり意中の女性(男性)を手に入れると、その後はある程度落ち着いてくるようです。

 

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貯金額

 最後は、1990年以降生まれの「単身」の貯金額です。53.91%の「単身」は3万元(約47万円)以下と回答。そのうち30%の人はまったく貯金をしていないそうです。日本でも同じようなデータがありましたね。中国では給料を全て使い果たす人のことを「月光族(ユエグアンズー)」と言いますが、恋愛を成就させるために身銭を切っている若者も少なからずいるのだと思います。

 しかし25.35%と4人に1人は10万元(約160万円)もの貯金を持っているそうです。個人的には衝撃的なデータです。さらに下のところに表示してありますが、1990年以降生まれの4割が貯金ゼロで、2割が25万元(約400万円)以上の貯金を持っているそうです。二極化が激しすぎる…涙。

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総評

 少子高齢化・晩婚化が進んで、結婚しない人や結婚しても離婚する人が増えているのは日本も中国も一緒です。結婚をするにしても、金銭的なハードルもあります。中国では伝統的な価値観に基づいて結婚を重んじる風潮がありますが、それでも最近は結婚をせずに自由に生きるという選択を選ぶ人も増えてきているように見受けられます。

 いずれにせよ、世間の風潮(データ)はそれはそれとして、自分の価値観や信念に従って生きるというのが今の時代のトレンドなのかもしれないですね。