中国と生きる

中国在住5年目、歴史好き、現地採用32歳男性がリアルな中国を紹介し、一人でも多くの人の中国愛を育むことが使命

上海での自転車ライフの魅力

ビバ!自転車ライフ

 シェアサイクルのあらましや僕のヘビーユーザーっぷりは前回の記事で大体分かって頂けたかと思います。今回はその流れのまま、上海における自転車ライフの魅力についてお伝えしますね!「そんなの日本と大して変わらないだろ」と思ったそこの貴方。そんなことないですよ~、是非上海に来た際は体験してみてくださいね。

 

登録方法

 登録方法については、以前ウチの雑誌の特集(2018年3月号)で取り上げたことがあるのでこちらを参照してください。https://concierge.yunzhan365.com/bookcase/aovl/

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 一つ注意点としては、安いとはいえ料金が発生するため、登録する際にアプリのアカウントと銀行口座を紐付けする必要があります。つまり、中国国内で有効な銀行口座を持っていない人は使えないということになります。旅行や出張で来られる方で中国の銀行口座を持っているというケースは多くはないと思うので、そういった意味では利用のハードルは高いかもしれません。

 

使用方法

 アプリ画面を開き、「ロック解錠」を押してQRコードをスキャンするだけ!簡単ですよね?5秒とかかりません

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 QRコードは後輪部分のところと、カゴのところの2箇所あります。どちらでもOKです。ライバル企業の嫌がらせなのか、たまにスキャンできないようにQRコードに細工が施されている場合があるので(マジックで塗りつぶされていたりw)、その際は面倒ですが、QRコードの下にある番号をスマホに打ち込むことでも解錠することができます。

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 ではなぜ上海におけるシェアサイクルはお薦めなのかについてお伝えしますね。

 

坂が少ない(というかほぼない笑)

 まんまです。上海は本当にビックリするくらい坂がないんですよ。坂を上り下りするのは橋を通る時ぐらいと言っても過言ではありませんw。シェアサイクルは調整ギアがついているわけではないですし、あくまで一般的なスペックなので坂を上り下りしなくて済むというのは以外と大事な点なのです。坂が多い東京とは大違いですよね。

 

景色を楽しめる

 上海は新旧の街並みが混在しているカオスな都市だなんてよく言われますが、自転車に乗って街を駆け巡るとそれがよく分かります。例えば豫園という上海屈指の観光地がありますが、そこから一本道を離れただけで100年前から変わっていないんじゃないかと思えるような庶民の営みが見られたりします。車だと一瞬で通り過ぎて気付きにくいですし、徒歩だと移動範囲が限られるのでやはり自転車がオススメですね!

 自転車散策で特にオススメなのが、旧フランス租界地です。プラタナス並木がどこまでも続いていて、夏には日陰で暑さを凌ぐこともできますし、フランスの風情を感じる老房子(ラオファンズ、オールドハウスの意味)をそこかしこで見かけることができます。具体的な地名を挙げると、衡山路(ハンシャンルー)や常熟路(チャンシュールー)あたりは旧フランス租界地の代表的なスポットとして有名です。

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バスや地下鉄より早いケースもままある

 東京でも同じことが言える場合もあるかもしれないですが、特に上海では自転車を見つけるのにそれほど苦労せずに済むので、下手に公共交通機関を利用して目的地に行くよりは、自転車で最短距離を一気に目指した方が意外と時間がかからないということがよくあります。乗換えが必要な時なんかは特にそうです。

 

 以上簡単に3つの理由を述べてみましたがご納得頂けたでしょうか笑?料金の安さや気軽に乗り捨てられるのはもちろんですが、それ以外の理由を自分なりにご紹介してみました。あとは機会を見つけて是非体験してみてください!

 

注意点

 これまで良いことばかりを話してきましたが、一度イタイ目を見たことがあるので注意点についても記しておきますね。蛇足ながら、中国では自転車専用の道路があることが多く、自転車と電動バイクはそこを通るのですが、電動バイクのクラクションが本当にうるさいんですよ笑。今でもたまにイラッと来るくらいですからね。中国人は本当にクラクション鳴らすのが好きなんです。「わたし通るよ」的な軽い感覚で鳴らすんです。このストレスには耐えなくてはなりませんw。

 本論ですが、ずばり警察に罰金されることがあります!そしていつどこで罰金されるのか明確な理由が分かりません、つまり対処のしようがないのです涙。上海の多くの交差点にはこのような感じで警察(正確には交警)が立っています。

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 私は以前、豫園と外灘の中間あたりの高級街を走っていた時にいきなり警察に止められて、有無を言わさず40元(650円)の罰金を科されました。完全にお前の小遣い稼ぎやろ…。普通に自転車専用道路を走っていたのにも関わらずなぜか罰金されたので、明確な理由は今でも不明ですw。約2年間の中で罰金されたのは1回だけなので決して遭遇率が高いとは言えないですが、1回罰金を食らうとヒヤヒヤして走らなくてはならないという一面もありますよね。考えられる対処法としては、著名な観光地(南京東路、豫園、外灘etc)や高級ビジネス街(陸家嘴、静安寺、淮海中路etc)などには自転車では近づかないというのが無難だと思われます。実際にこれらの場所は自転車専用道路が設けられていないことが多く、自転車での移動は便利とは言えません。

 以上の点を踏まえ、事故や怪我にも気をつけた上で是非体験してみてくださいね!