上海で古本を買うならフクゼンで!
〇活字に飢えた状態
日本に住んでいた時は感じませんでしたが、海外で生活して長いこと日本語の活字(書籍、新聞など)に触れていないと、無性に読みたくなってくることがあります。もちろんネットの日本語ニュースなど、デジタルなものには日々触れていますが、活字が恋しくなることがあるんですよ!
〇日本語書籍を扱っている場所
そんな時に頼りになるのが日本語書籍を扱っているお店ですよね。僕が知っている限りで上海では日本語書籍が入手できる場所は、人民広場の「上海書城」と「上海外文書店」です。外文書店には一度足を運んだことがあるのですが、品揃えが漫画や雑誌、児童向けのものが多くて、僕が読みたいビジネス書はほとんどありませんでした。あと値段は日本で売っているものより1.5~2倍ほど高かったと記憶しています。
あと、利用したことはないですが注目しているのが「上海図書館」です。中国で2番目の大きさを誇る図書館で、日本語図書もめちゃめちゃ充実してます!公式HP(http://www.library.sh.cn/Web/www/shtsg/search/index.html)によると、2001年以後の新書で1万冊、それ以前のものだと約20万冊もの日本語図書を保有しているそうです。僕がまだ利用していない理由は、恥ずかしながらデポジットの高さです汗。1,000元(約16,000円)かかるんですよ!デポジットだし、いずれは返ってくるんだからそれくらい投資しろよっ!て感じですよね、お恥ずかしい…
〇日本人の味方、フクゼン
そういった理由もあって僕が今のところ一番お世話になっているのが「フクゼン」です。ここは本屋さんではなく、中古の日用品店なんですね。帰国が決まった駐在員さんはここで売ってお小遣いを入手して、新しく来た駐在員さんはここで安く日用品を仕入れられるという素晴らしい循環がここで繰り広げられているのです!まさに日本人の味方と言っても過言ではないお店です。ちなみにHPはこちらhttp://fukuzen.net/
このお店の一角に書籍コーナーがあって、僕はそこによく通っています。もちろん家具や日用品がメインですが、僕はミニマリストなので興味ありませんw。場所は日本人が多い古北(グーベイ)からそこまで遠くありません。僕の家からチャリで5分という最強の立地です!
ここが入口です。中国語では福九善(フージューシャン)と言います。フククゼンと読めますがそこはご愛嬌(笑)。
1階と2階から成るちょっとした倉庫みたいなお店で、ご覧の通り混沌とした感じで商品が陳列されています。中国らしいですよね(良い意味で)!
僕のお目当ての書籍コーナーは2階の奥にあります。じゃーん、こんな感じです。どうですか、ちょっとした図書館みたいですよね?もちろん全て日本語書籍です。
ですがビジネス書籍はこの右側の棚↓に置いてある分だけです。まぁ文句は言えません。
こちらは漫画ですね。僕が知らないようなものもたくさん置いてあります。
今日は悩んだ挙句、最近ブログを始めた僕に関係がありそうなこちらの2冊を購入しました。合計50元(800円)、リーズナブルです!大体1冊あたり25~30元(400~480円)のイメージですね。上海のブックオフといったところでしょうか。
〇フクゼンを取り巻く危機
このブログを書くためにお店の中で写真撮影していたのですが、店員さんに日本語で声を掛けられて、「最近取り締まりが厳しいから写真を拡散させないでほしい」と頼まれました。みなさん何のことか分かりますか?そうです、いわゆる「思想統制」というやつです。
実は上海には古北店もあって、多くの日本人にとってはこちらの方がアクセスが良いので、フクゼンと言えばここ↓、という方が多いと思います。私も引っ越す前まではよくここに来ていました。
がしかし、2ヵ月ほど前(2019年3月)でしょうか、「思想統制」という大義名分の下で当局のガサ入れが行われまして、古北店における書籍やDVDの販売は認められないことになったのです涙。このご時世になんと封建的なことをしているのでしょうか…。しかし仕方ありません、彼には逆らえませんから。
そんなことがあったばかりだからこそ、虹中店(今回紹介したお店)の方も神経質にならざるを得ないという状況があったのでしょうね。そこはお国柄なので、外国人の僕には何とも言えません。フクゼンさんには引き続き日本人のかけがえのないお店として頑張って頂きたいです!